2014年9月10日水曜日

2014.9.10(水)  虐待について

2014年9月10日(水)

最近、虐待についての認識を向上させようという活動が、障害者運動の中でもピックアップされるようになってきました。
また、虐待とは障害者、健常者問わず身近で起こりやすいものなので、今回、「虐待について」というテーマで、虐待とはどういうものかを知ってもらい、一緒に考えこれからの活動に活かしてもらうのを目的に研修会を行いました。

研修会の内容は、2部構成で行いました。

まず第1部では、沖田から虐待とはどういうものか、虐待にはどんな種類があるかを解りやすく説明しました。

虐待とは、自分の保護下にある者(ヒト、動物等)に対し、長期的にわたって暴力をふるったり、日常的に嫌がらせや無視をするなどの行為を行うことで、虐待の加害者は、親や兄弟、友達、先生、医者、介助者など、身近な人であることがほとんどだということ。

虐待は
①身体的虐待
②言葉による暴力(心理的な虐待)
③性的虐待
④放置
⑤金銭搾取
の5つの種類があります。
また、
・気づきにくい虐待と明らかな虐待はつながっている、
・虐待はいくつもからみあっておこる、
・虐待はずっと続く、どんどんエスカレートしていく、
という3つの性質があるという説明をして虐待についての知識を深めました。


虐待についての説明

第2部ではロールプレイをしました。いろいろな虐待の事例をネットなどを参考にして参加した人が分かりやすいように少しオーバーに考えました。事例の中でも特に虐待が多かった、病院、施設、家の3つの場所での虐待をメインストリーム的に考えた物語をスタッフが演じ、そのロールプレイを
見てもらいました。
参加したアテンダントさんには、虐待が出てきたり虐待だと思った時に手をあげてもらい、その都度ロールプレイを止めながらそこに出てくる虐待がどの種類の虐待なのかを答えてもらいました。それについて沖田が解説を交えながら虐待について考えたり見直したりしました。


病院での虐待

施設での虐待
手が結構あがっています

家での虐待


最後に中原が、虐待を他人ごとだとは思わずに自分にとって身近なことだととらえながら、これからの活動に活かしていって欲しいというまとめの話をしました。

<参加者の感想>
・虐待については、最近良く耳にするがあまり考えたことがなかったので勉強になった。
・虐待には5つの種類があることを正しく学べたのは初めてだった。
・ロールプレイを交えての内容で分かりやすかった。
・虐待を他人ごととは考えずに、研修で得た知識を普段のアテンダント活動に活かしていきたいです。
・潜在的な虐待がどのようなものかを詳しく知りたかった。
・気づきにくい虐待も知りたかった。

<研修部からの一言>
虐待を定期研修会で取り上げるのは今回が初めてでした。虐待というだけで重いイメージがあるので、今回の研修を作っていくなかで重い雰囲気の研修会にならずに虐待とはどういうものかをどうやって伝えていくか色々考えました。思っていたよりも、そんなに重い雰囲気にならずに参加したアテンダントのみなさんに虐待についての知識を深めてもらうことが出来ました。
虐待は、障害者、健常者問わず身近に起こったり、やっているつもりがなくても気づかないうちにしてしまっていたりすることがあります。
メインストリームが目指している誰もが暮らしやすい社会にするためには、差別と同じくらい今の社会から無くしていかなければならないものだと思います。少しでも多くの人に虐待の意識を深めてもらい、自分自身の問題として考え日頃の活動や生活に活かしていってほしいと思っています。

参加者 36名





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