2015年11月5日木曜日

定期研修会 7月お宅訪問報告



こんにちは!
今年度の定期研修会①お宅訪問~7月編~の報告をします。

前回の研修会報告にもあったように、「6~9月の7のつく日はお宅訪問」ということで、今年度はアテンダントのみなさん全員にお宅訪問を受けてもらう形となっています。

お宅訪問では、自分史や、実家や施設ではなくなぜ自立生活の道を選んだのか、そして自立生活しているからこそ感じられる幸せを、それぞれの障害当事者に話してもらいます。
その話の中から、自立生活に必要不可欠な存在であるアテンダントという仕事について、もう一度それぞれが振り返ってもらえる研修になればと思っています。

その様な目的の中で、7月は広内・坂出・平岡・下地・坂本・藤原勝也・鍛冶宅での開催となりました。

写真を織り交ぜながら、それぞれの家でどんな会がもてたのか振り返ってみたいと思います。



○坂出さん宅○

自立するまで家族と暮らしていた坂出さんの自分史は、波瀾万丈。
 
当時は必死だったけれど、自立して8年経った今となってはネタにできる
 
びっくり仰天の自立するまでの話が坂出さんにはあります。


 
そんな話を聞いたことで、坂出さんを理解するヒントになったという感想がありました。
 
同行していたスタッフが何気なく言った、「相当の覚悟をもって自立したんだろうな・・・」
 
という言葉が印象的だった人もいたようです。
 
 
自立してからも大変なことはたくさんありますが、
 
自分で決めることの喜びや嬉しさがあることが伝わったという感想もあり、
 
坂出さんだからこそ伝えられる自立生活の大切さがわかってもらえたのかな
 
という印象を持ちました。


 


○平岡さん宅○

 
今回の平岡さんのお宅訪問では、年代やアテ歴も様々な人が集まりました。




私も前回のお宅訪問を同行させてもらったのですが、
 
意志の強い平岡さんの一面を再確認できる話がたくさんあったように思います。
 
幼少期や施設時代の話はとてもおもしろくて、実はたくましい平岡さん。
 
自立を反対していた両親を説得できた時の話は、とてもいい笑顔で話してくれます。
 

自立した当初から平岡さんを知る人は、成長されたなぁ~という印象を持ったようです。
 
最後はおきまりの恋愛話でこれからの目標を語ってくれました。
 




○下地さん宅○

ここでは下地流の個性爆発のお宅訪問が開催されました。
 
 
まずは、文章にした簡単な自分史を読み、
 
次に、昔放送された下地さんを追ったドキュメンタリーを見るという流れ。
 
 
メルマガで読んだ下地さんの自分史が気になって、今回下地宅を選んだ人もいたそうです。



 
何も包みかくすことなく、さらけ出して自立生活を送っているからこそ、
 
心から、介助者ありきの生活を楽しんでいるという事を参加者は感じたようでした。
 
 
また話を聞く中で、下地さんが築いてきたアテとの信頼関係も感じたようで、
 
参加者からも、自分もアテに入っている利用者とそうなりたいという感想がありました。
 
 
制度のない頃から自立生活を送ってきた下地さん。
 
今では想像のつかないエピソードや貴重な話が盛りだくさんで、
 
学生のアテンダントは時代の変化に驚いていました。
 
 
 
 
 
 
○坂本くん宅○
 
 自立して1年と少し。この間まで学生だった坂本くん。
 
今まで自分史を話す機会が少なかったらしく、
試行錯誤して準備をたくさんしてくれていました。
 
まずは自己紹介ならぬ、隣の人を紹介していく他己紹介を導入。
 
初対面同士の参加者が打ちとけられ良かったそうです。
 
 



 




終始和やかな雰囲気の定期研修会だったようです。
 
 
まだ自立して間もないですが、


坂本くんが自立生活に幸せを感じていることがよくわかった
 
 
という感想が多くありました。
 
 
これから、もっとネタが増えていきそうですね。
 
 
 
○勝也宅○
 
かっちゃんの趣味である、お茶の振舞いでスタート☆
 


 
 
高校まで勉強一筋だったかっちゃんが大学進学を機に、

メインストリームと出会ってどのように人生が変わったかという話や、

呼吸器を使う重度障害者としての自立生活が聞けたようです。

女性アテンダントからの感想は、普段交流のない男性当事者の話は

また違った視点から物事を考えるきっかけになり

とても勉強になったようです。


おまけで、お茶のうんちくまで聞けてラッキーだったとのこと。笑






 
 
ここからは写真はないですが、鍛冶&広内宅での感想です。
 
 
○鍛冶さん宅○
 
・自分には考えもしない人生だったので聞いていて面白かった。

・アテンダント⇔利用者お互いが言いたいことを言える場だった

○広内さん宅○

・利用者がどんな目的で自立生活をしているのか改めて考えるいい機会になった

・アテンダントと一緒に充実した生活を考えていくことが大切というのが印象的

・今までに生活をどのように築いてきたかわかって良かった

 






わたしも何件かお宅訪問に参加させてもらったのですが、

一人ひとり本当にそれぞれ、今までの自分史があり

それが基盤となって今の生活がつくられているんだなと感じました。

その生活には介助者が必ず必要であり、

介助者も一緒に生活をつくっていけることが

この仕事の喜びでもあるなと思いました。