2017年3月6日月曜日

2016年度定期研修会【お宅訪問】報告

こんにちは。定期研修課です。
大変遅くなりましたが、2016年度のお宅訪問の報告をします。
今年度に初めてお宅訪問を行った7名の利用者宅をご紹介します!

☆藤原輝明宅(報告:鍛治)
●藤原輝明君は、今年度初めて障害当事者側としてお宅訪問に加わってくれました。
話しの内容としては、幼少期から学生時代の話、はたまた自立してから現在に至るまでの多岐に渡りました。参加者からも、時折笑顔が見られるなど、とても和やかな雰囲気のお宅訪問となりました。
●参加者の感想
◎昔藤原くんの介助に入っていて久しぶりにお宅訪問という形で、家に来ました。自立した当事の話を聞いていると懐かしく思えたし、当事の藤原くんと比べて成長を感じることが出来ました。
◎藤原くんとは割りと年も近いので、これからより積極的に話しかけていこうと思います。

☆坂辻宅(報告:藤田)
坂辻さん宅のお宅訪問では、生い立ちや施設での経験を分かりやすく話してくれました。
今まで施設の話を詳しく聞いたことのなかったアテンダントにも施設の不自由さがよくわかってもらえたし、介助者を使って自立生活をすることを選んでいる理由がよく伝わってきました。

自立してからのエピソードも、昔のメインストリームのことや、自立してから良かった話などもいろいろあり、休憩時間も話は盛り上がりました。

参加者からは、「知らないことが多く興味が尽きることがなかった」、「まだ施設にいる人にぜひ自立の話をしてほしい」などの感想がありました。
坂辻さんが手作りゼリーをみんなに用意していてくれたりしていたこともあり、交流もしやすく、質問も飛び交い、和やかな研修になりました。


☆中西宅(報告:古川)
参加アテンダント:5人
終始、和やかなムードのお宅訪問でした。それは、中西さんの人柄ゆえだと思いました。
中西さんは30年ほど病院で過ごしてこられ、その30年は現在の地域での自立生活と比較すると想像できないくらいの自由のない生活だったと思います。しかし、簡単に入院生活を批判するのではなく、入院生活とくらべ、今がどんなに楽しい生活を送れているかという事を、朗らかに話しくれました。
その話を聞いていたアテも、厳しい入院生活にただ単に驚くだけではなく、中西さんの話からこの地域で暮らす障害者の介助に入るという仕事の喜びや意義が少しでも感じられたという事が、感想からうかがえました。
また、中西さんは地域の人との交流や医療学校の学生に自分の生活を伝えることも役割として大事にしているという話もしてくれました。そういった活動により、中西さんの人柄もあいまって、重度障害者が地域で暮らすことがさらに根付いていったり、理解者が増えていくのだと、中西さんのお宅訪問で実感しました。

☆廉田宅(報告:古木、古川)
参加者:4人
学生時代や旅行の話など、メインストリーム協会を設立するまでに焦点をあてて話したそうです。話に花が咲き、終わる時間を忘れるくらい、かなり盛り上がったそう。
女性アテンダントだけだったこともありアテ同士でも話ができて、人数もちょうどいいくらいで雰囲気も良かったとのこと。
アテンダントからも、もっと話を聞きたいとか、障害者の人生楽しそう!という感想がありました。


☆沖田宅(報告:数矢)
○参加者:4名
○内容:子供時代のバカなこと、メインに来るまでの生い立ち、来てからの自分自身の変化
○参加者感想
・あまり関わりのない沖田さんの自分史を聞いただけでも面白かったが、話す内容のバランスが絶妙だった。もっと聞きたいと思った。
・参加者が男だけということもあって、とても楽しい3時間だった。
・沖田さんの自分史をちゃんと聞いたことがなかったので、よかった。
・少数精鋭だったので、気軽に話せて良い雰囲気だった。
お宅訪問に関しては、アテンダント同士の交流の場にもなるので、こういった緩い感じでいいと思う。
○沖田感想
・少人数でのんびりと話せたのが良かった。参加者が知っている人たちだったので、少しのんびりしすぎた。
・初めてお宅訪問をやって思ったのが、参加者の中でも、性別・年代・アテ歴別など偏りを持っても面白いと思った。

☆林光貴宅(報告:山口) 
こーき君のお宅では、女性のアテンダントさんが4人参加してくれました。
「健常者のオレと障害者のオレ」というテーマで林くんの自分史を話しました。
参加者が学生さんで同世代ばかりだということもあり、障害者と健常者の恋愛の話しで盛り上がりました。
話が盛り上がり研修が終わってもみんな帰らずに電車の時間がギリギリまで楽しく話しをしました。



☆中原宅(報告:山口)
中原さん宅では3人の男性のアテンダントの方が参加されました。
中原さん宅のお宅訪問は前半を中原さんの自宅、後半はマンションの共有スペースに移動して二部構成で行いました。
中原さんの幼少期から現在にいたるまでの自分史を中心に、メインストリームに来た当初は自立生活運動の大事がわからなかったが太田さんの飛行機の搭乗拒否を受けたことに対する裁判を機に運動の大事さを知ったという気持ちの変化や「障害もバカにしなかったら笑ってもいいんや!」ということを面白いエピソードを交えながら話してくれました。

 
 
 
 
☆山村さん(報告:藤田)
自立生活2年目の山村さん
去年は自立したてでできなかったので、一年間じっくりかけて準備をしてくれました。

山村さんが一番伝えたかったことは、施設が嫌だったこと。
トイレの時間が決められていることや自由が全くなかったことなど、施設の具体的な話をして、参加者によくわかってもらえたことが良かったそうです。
 
そんな施設時代でも出会いがあって好きな人ができたりもして♡♡♡
恋愛話になると、なんでも聞いてねと言っていたのに、恥ずかしくなってお菓子をすすめたりして話をそらしてしまったのは少し反省…。
 
参加者が一番食いついてくれたのは、これから何をしたいかという話。
行きたい所がいっぱいあるから、これからはいろいろ行きたい。
自由に夜食も食べられることも本当に幸せ。

みんな、私の話を真剣に聞いてくれてありがたかった。
施設でのしんどい話、そんな世界があるってことを知ってもらえたし、また今の自立生活を楽しんでいることを伝えられてよかった。
またこれからも自分の話をどんどんしていきたいという感想をいただきました。
最後に感想を書いてもらっている様子